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木材の知識
広葉樹         針葉樹          合板         木の効用         木工の基本

ここでは木工の基本について、その性質と道具の使い方について簡単にまとめてみました。

木の性質を知る
 木には大別して広葉樹と針葉樹とからなり、その性質も様々ですが一般に広葉樹は色や木目に変化があり、重厚で家具や木工品・美術品等に適しています。針葉樹は比較的軽く大型の材が取れるので木工材の他、建築用材等に適します。木は元来多くの水分を含み、徐々に乾燥して一定の水準まで乾燥して止まります(15%くらい)。
一般に木が曲がったり反ったりするのは乾燥すると収縮し吸湿すると膨張する性質がある為です。
その為、狂いのない作品を作る為には十分乾燥した木材を使うことです。
また板材には製材の方法により柾目・板目に分かれその性質も異なります。一般に柾目の方が高級材であり、板目は反りやすい欠点があるので注意が必要です。
道具の使い方
ノコギリ ノコギリは切る素材・用途により様々な種類がありますが、初心者には縦引き・横引きが付いている両刃ノコが無難でしょう。
材木が動かないよう、しっかり固定し目をノコギリの真上に置きノコが垂直になっているのを常に確認しながら刃全体を使ってゆっくりと引きます。直角に切り下ろすのは熟練者でない限りかなり難しいものです。その為に、マイターゲージ・マイターソー等が発売されていますが、簡単なのは直角の取れた角材等を切り線に合わせその面にノコ刃を沿わせて切ると正確に直角に切ることができます。
カナヅチ カナヅチの木口の一方は平面で、クギやノミを打つときに使います。もう一方は丸面になっていて、木殺し面とも呼ばれています。主にクギを打ちしめる時に使います。カナヅチの質が悪いと木口の形が崩れて平面であるはずが丸くなってしまうことがあり、打撃力が偏って伝わるため柄が割れやすくなります。
購入の際には、ヤスリのかからない硬質なものを選ぶことが大切です。
キリ キリには、モミギリと呼ばれるものと、それ以外のものに分かれています。モミギリの種類は、三つ目・四つ目・ねずみ歯・つぼギリ・菊などがあります。
使うときの注意点としては、回転中に柄が前後左右に揺れるようだと穴が広がってしまいます。
カンナ 用途により様々なカンナがありますが、代表的なのは平カンナであり平カンナには一枚刃と二枚刃があり二枚刃の方が逆目に対して食い込みをより少なくすることができます。
逆目・順目を確認し、なるべく一直線に引き通すことがコツです。
また、常に刃の調整を忘れず切れ味が悪くなったらすぐに研ぐことが大切です。
ノミ ノミは、ノコギリ・カンナと並んで木工に欠かせない道具で種類も多く、また同じものでも様々なサイズがあります。
ノミにはカナヅチで叩いて使う叩きノミと、手で突いて使う突きノミがあり、叩きノミには柄頭が割れないようにかつら(鉄のタガ)が付いています。
突きノミは手で持ちやすいように柄が長くなっています。叩きノミはホゾ穴を開ける場合などに使われ、突きノミは彫刻などのように手に持って削りなどの作業に使われます。
電動工具 最近はDIY店等で様々な電動工具が安価で求められる様になり、一般の人も手軽に使えるようになりました。素早く正確な作業ができる反面、取り扱いを誤れば大きな事故にも繋がりますので説明書を熟読して十分注意しましょう。
また電動工具には大きな音を出す物、静かな機械等、いろいろあるので求める際にはその辺の考慮も入れておく必要があるでしょう。
接着剤 接着剤を使用する時は、材料に凹凸・サビ・塗装された材料などがある場合、強力な物を使用してもうまく接着できない事があります。
接着がうまくいかない原因の多くに表面処理の不備があります。特に塗付面積が大きいもの、強力な接着力が要求されるものになると、表面処理をかなり確実に行わないと接着剤の効果が発揮されません。接着する際に材料同士が付きやすい状態にする必要があり、外部からの衝撃をなるべく少なくするために接合部に負担がかかりにくい設計をすることが大切です。
ヤスリ ヤスリには木工ヤスリと金工ヤスリがあります。木工ヤスリは目が粗く平・丸・半丸などの形状があり、主に工作物を一気に荒削り用として使われています。金工ヤスリは目が細かく粗目・中目・細目・シャリ目などの種類と平、三角、丸、半丸などの形状があり、主に荒削り後の中削りや刃を研ぐ時などに使われています。通常、中目の平ヤスリと半丸ヤスリを常備しておくと良いでしょう。
塗料 塗料には水性と油性があり、水性は作業性が良く、油性は耐久性に優れています。初心者には水性の方が扱いが簡単で塗りやすいと言えます。また、重ね塗りをした方が綺麗に仕上がるので水で薄められる水性の方が失敗することが少ないでしょう。
重ね塗りをする場合、必ず乾燥させることが大切です。乾燥しないうちに重ね塗りをしてしまうと、厚く塗ったことと同じで、しわが寄ったりします。完全に乾いた状態と言うのは、塗装面を指で押しても指紋が付かない状態のことです。重ね塗りは普通は三回、最低でも二回行うと良いでしょう。
木材の選び方
 木材は大別すると広葉樹と針葉樹に分かれ、性質や特徴が異なります。それにより用途がある程度決まっていますが、厳密なものではありませんので好みで選ぶと良いでしょう。様々な木材を使っているとその性質や特徴も解ってくるので、そのうちに個性を生かすことも出来るようになるはずです。また、合板や集成材は木材の性質を生かしながら欠点を補ったもので、加工が容易で安価であるため初心者には便利な素材と言えます。どうしてもこの木材が使いたい、と言う場合を除いては香りが良い・堅いなどの特徴で融通性を持って選んだ方が良いと言えます。また、行きつけのDIY店があると便利です。店員のアドバイスを元に自分のイメージをプラスして材料を決定すると良いでしょう。
注意点として木には材料として適さない部分があり、その特徴として以下にまとめました。


死節 「抜け節」とも言う。活力を失ってしまっているため抜け落ちてしまう。
腐れ 「腐け」とも言う。腐朽菌のため腐ってしまっている部分のこと。
干割れ 直射日光に当てて乾燥したため木材の表面が割れていること。
入り皮 害虫などに生長を阻まれた樹皮の一部が生長した周辺部に巻き込まれたもの。
もめ 伐採などによる衝撃により木材内部にできる圧縮による破壊線のこと。

この様な部分がない材木を選ぶことも大切ですが、使い方によっては不適格部分を避けることも出来ますので簡単な木取り図を持つと良いでしょう。
また、木にはたくさんの水分を含んでおり、それによって狂いや反りができます。一般的にDIY店などに販売されている木材は、天然乾燥材なら20%程、人工的に乾燥させたものは10%程の含水率になります。これにより狂いが生じることを防ぐため、材木の厚さ1cmにつき一ヶ月を目安に乾燥させておくと安心です。充分に乾燥させた後の保存には殆ど気を使う必要はないと言えます。

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